第1回 タイランド・エリートなら趣味はゴルフで

「タイ」には自由という意味があるという。タイ人は束縛されることを嫌い、同時にほかの人が思いのままに暮らすことをとやかく言わない。日本のように周囲の人に気遣いながら生きるのまたひとつの美徳ではあるものの、他人の目を気にせずに暮らせるということに、多くの日本人がタイの魅力のひとつと感じる。

とはいえ、気をつけたいのは流されて生きることだ。とやかく言われないので、つい自堕落な生活に陥ってしまうこともある。移住をしても、だらだら過ごすだけならいつかは飽きるだけだ。「タイランド・エリート」に興味がある方はそれなりの成人であろうから、生活がだらけることで健康面でも問題を抱えることになるかもしれない。

移住というのはわりと大仕事である。いろいろな手続きやタイに到着したら住まいも探さなければならない。なによりタイ生活に慣れる必要がある。そのため、移住するということだけが目的になってしまい、移住後の生活をぼんやりとしか考えていない人もいる。

そこでおすすめしたいのが、タイでできる趣味だ。趣味があれば退屈をしのげ、より充実した生活や人間関係を築くことができる。

タイランド・エリートの特典といえばゴルフ

まず、当サイトにおいてのメイン読者は「タイランド・エリート」に興味がある方になると思う。そんな方たちを想定すると、最初におすすめしたい趣味はゴルフとなる。「タイランド・エリート」を検討できる方はすでにタイでゴルフを経験した方も少なくないのではないか。

タイのゴルフの魅力は、まずなんと言ってもゴルフ場のプレーフィーが安いことだ。1万円前後からプレーでき、キャディーへのチップも高額ではない。しかも、バンコク周辺、あるいは地方都市でも中心地からそう遠くないところにゴルフ場が多いので、すぐに行けるというメリットは大きい。行きやすいので、自分で運転してもいいし、車をチャーターしてもそれほど時間も費用もかからない。トータルで安いというのがまず大きな魅力だろう。

特に「タイランド・エリート」メンバーなら、入会時のビザ種別で条件が変わるものの、最大で20ヶ所以上のゴルフ場が無料もしくは割引で利用できる。ゴルフ三昧で暮らしたいメンバーにはそれこそ天国のような特典だ。そうでなくとも、タイのゴルフ場はビジター料金でさえ日本とは比べものにならないので、とにかく安いことはゴルフプレイヤーにはありがたい話である。

タイの日系企業に勤める人は多くがゴルフを嗜む。これは接待や仕事の話でゴルフが利用しやすいというのもあるが、実は駐在員のほとんどが運動のためにやっている。日系企業駐在員には運転手と車がつく。住まいはバンコクでも勤め先が郊外というのが製造業には多いからだ。ただ、そうなるとマンションの下で車に乗り、工場の玄関までドアトゥードアで行けることになり、1日に自宅玄関から車まで、車からデスクまでしか歩かないということになりかねない。こういった運動不足の悩みを解決できるのがゴルフなのだ。

最近は日本人経営のバーも多く、そういったところで会社という垣根を越えたつき合いが生まれる。同業他社の人でも仕事抜きの友人になるケースもあり、そういった仲間同士でゴルフに行くということもよくある。人間関係を広げるチャンスにもゴルフはなる。

ゴルフ人口が多いのでショップも充実

最近はタイでもなかなか話題にならないので忘れられがちだが、アメリカのプロゴルファーであるタイガー・ウッズには半分タイの血が流れている。彼が有名になった当初は富裕層を中心にタイでもゴルフプレイヤーが増加した。キッズのプレイヤーも出てきて、今では日本以上に子どもの世代に親しまれていると言ってもいい。

ゴルフ人口が多いので、タイ国内で道具も揃う。中でもバンコクにはショップが多数ある。BTSサーラーデーン駅前にあるタニヤ通りは夜こそ歓楽街だが、日中はタニヤプラザというビル内に何軒もショップがある。あとはBTSプロンポン駅やトンロー駅、エカマイ駅といった日本人居住エリアには特に多い。ここで紹介した4駅周辺のショップは日本人向けでもあって、必ずしも日本語ができる店員がいるとは限らないものの、日本人慣れしているので安心感がある。

デメリットがあるとすると、日本で購入するよりもやや高いことが多い。基本的に輸入物だからなのか、日本で購入するよりも高いことが多いようだ。同時に品揃えが日本のショップに比べてやや悪いというのもある。とはいえ、日本から持参する面倒を考えれば、タイで買うことにそれほどのデメリットはないという人も少なくない。

また、ある人に言わせると「タイのショップについ行ってしまうのは、日本では手に入らないグッズがあるから」だとか。日本では人気だったり、絶版になっているものがひょこっとタイのショップに置いてあることもあるのだとか。だから、日本より高いのだけれどもついつい見に行ってしまうという。

日本人プロから直接教わることもできる

先の駅周辺には日本人経営のショップもある。完全に日本語が通じるわけだし、日本人の好みを把握しているので力強い味方だ。当然オーナーもゴルフ好きなので、ゴルフ場やタイのゴルフ事情に長けていて、いろいろと教わることもできる。

中にはプロのゴルファーもいたり、オーダーメイドのドライバーなどを制作してくれるところもある。こういうオーダーメイド系はむしろ日本よりも安い場合もあるそうなので、本格的にやりたい人にはおすすめだ。(※ただしタイはまだゴルフ後進国といえ、オーダーメイドは日本の方がコストパフォーマンスがいいという人が多い)

もちろん、今現在ゴルフをしたことのない「タイランド・エリート」メンバーもいらっしゃることだろう。そういう人にはレッスンもある。コンピュータグラフィックなどを使用してバーチャルスクリーンで打つ練習もできるし、バンコク都内だけでも数ヶ所、屋外の練習場もある。

さらに言うと、日本人のレッスンプロもバンコクには何人もいる。これもまた日本と比較してぐっと安い料金でレッスンを受けられるので、初心者にはなおのことありがたい。基本的には屋内練習場で教えてくれるところが大半だが、コースを一緒に周って指導してくれるレッスンも依頼できるので、ひとりで、あるいは初心者同士でゴルフ場に行くことが不安なら、こういったところで頼むのもいい。

バンコクなら送迎サービスも充実している

バンコクにおける日本人のゴルフプレイヤー数はかなり多い。そのため、日本人向けに特化したゴルフ場送迎サービスも数多にある。貸し切りや乗り合いなどがあって、好きなゴルフ場へと送り迎えしてくれる。

タイは日中は暑すぎるので、多く人が早朝ゴルフを好む。料金がより安い夕方から周る人もいるが、ほとんどが朝なので休日とはいえ規則正しい生活が送れる。また、早くにバンコクに戻ってこられるので、そのまま家で休んでもいいし、打ち上げと称して飲みに出かけることもできる。

「タイランド・エリート」のメンバーにはこういったゴルフライフが特典利用でよりお得に楽しめる。最近は女性プレイヤーも増えてきているが、まったくやらないという方はスパなども特典であるので、そちらで身体をケアしてもいい。ゴルフ特典同様、加入するビザの種別によって特典内容が違うので、入会時に確認するといいでしょう。

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