第4回 家電を買うときは動作チェックを

「タイランド・エリート」メンバーで移住予算にかなり余裕があるならば、おすすめする住居はサービスアパートだ。アパートとはいっても、コンドミニアム(分譲マンション)やホテルばりの設備で、掃除洗濯もすべて込みになっている。その場合、家電もほとんどが揃っていて、買い足すものはほぼない。

一方、普通のコンドミニアムやアパートの場合は家具や家電は揃っていても、微妙なところで「これがないな」という場合もある。あるいは、人が使った可能性があるものは嫌だという人もいるかもしれない。電子レンジやコーヒーメーカーなど、新品で自分専用がいいという人もいるでしょう。そんな、なにか足りない家電などを買うにはどこに行けばいいのかをここで見ていきたい。

家電量販店がやっぱり手っ取り早いが

 日本と同じように電化製品は家電量販店で購入することが一番手っ取り早い。といっても、タイは家電量販店が多くない。おすすめは「Power Buy」(パワーバイ)だ。商業施設には必ず入居していて、バンコクと周辺だけでも89店舗ある(取材時の公式HP内の情報)。

 スマートフォン、パソコンとその周辺機器はもちろん、エアコン、扇風機、洗濯機、掃除機、冷蔵庫、電子レンジ、テレビ、オーディオなどが売られている。基本は展示品ではなく、裏の在庫を購入するので、必ず店員と話しをする必要がある。また、在庫確認もあるので、ちょっと時間に余裕を持っていないといけないのは仕方がない。

 タイは日本と違って商売のセオリーが常識的。日本は家電量販店の異常な値引き合戦によって、日本人の多くが家電は「いいものも安い」というのが常識になってきていると思う。タイはその点は正常で、いいものは高く、悪いものは安い。そのため、パワーバイにおいてもわりと日本メーカーは高い。韓国製品はデザインや機能がよくかつ安い。

 パワーバイの利点は、セントラルグループで利用できる共通ポイントカードが利用できる。貯めることもできるし、使って値引きしてもらうことも可能だ。また、大きなものは配送サービスもある。

 それから、家電やパソコンの量販店の「あるある」として、店員が副業をしていることも客にとっては利点。たとえばタイでは間取り設計上、洗濯機をベランダに置くことがよくあり、そうすると雨ざらしになるのでカバーが必要になる。ところが量販店では売ってない。そこで店員に訊くと、彼らがバックマージンをもらえる業者を紹介してくれる。ボクも自宅の洗濯機を買った際に頼んだ。洗濯機もカバーも10年以上経っているのにまだ使える。確か800バーツで買ったので、今考えてみれば少なくともカバーは安い買いものだった。

・Power Buy:https://www.powerbuy.co.th/th

大型スーパーでも家電は買える

 大型スーパーは日用品だけでなく家電も売っている。パワーバイと違って中国の謎メーカーなどが豊富だ。そのため、安い。日本のブランドもタイ工場でタイ市場にしか出さない機種も用意していたり、家電を観ることが好きな人には結構おもしろいスポットでもある。

 スーパーで売る調理器具は結構使える。タイスキの『MK』などでテーブルに置いてある電気の鍋だとか、中華鍋に電熱器がセットされた電気フライパンがあって、自炊するのにかなり重宝できる。「タイランド・エリート」メンバーには無縁だと思うが、家賃1万バーツ以下のアパートだとキッチンがないので、こういったものがあると便利なのだ。コンドミニアムでも鍋パーティーには使い勝手がいい。

 あとは中国製やタイの謎のメーカーのDVDデッキも使える。2000バーツしないような価格帯でも問題なく使える。これこそリージョンフリーなので、日本から持ってきたDVDも再生できてしまうなど法的にやや心配な面もあるが、大型スーパーで売っていて違法ということはないと思うので、そこはグレーゾーン。もちろんブルーレイのデッキも売っている。

 たとえばこういったDVDデッキはほとんどが問題ないのだが、たまに不良品に当たる。当たる確率は日本と比較したらかなり高い。最初から壊れていることもあるし、数回使っただけで動かなくなることもある。ここで怒ってはいけない。安いものは悪いものなのだ。

そんなときは購入したスーパーに行って交換してもらう。先のパワーバイもそうで、基本的にはどの製品も最低1年の保証期間がある。購入後は箱とレシートは捨てないで取っておこう。そうすれば無料で新品と交換してくれる。店によったら修理ということもあるが、少なくともボクの場合はDVDデッキは持って行ったらその場で交換ばかりだった(4回くらい換えてもらったことがある)。

 ちなみに、大型スーパーや量販店では扇風機の羽だけも売っていたりする。気候の関係で1年中使うものでもあるから、当たり前に羽だけは売っているのだ。タイの扇風機はわりと背が高くて、ぶつかって倒れることが多い。そんなときによく羽だけが折れるのだ。

道端の電気屋もあるがちょっと怪しいかな

 安かろう悪かろうだが、道端にも家電ショップがある。昭和的にいえば町の電気屋さんである。市場だとか住宅街の商店の並びに家電を売っている店がたまに見られる。見た感じも昭和的だ。

 こういった店はなぜかギターだとか時計も売っている。見た感じだと扇風機、電気料理器、炊飯器がラインナップ。炊飯器は本当に今も作っているのかというようなデザインで、作動するのかどうかすら怪しい。たまに日本のブランド名を冠している商品もあるが、本当にそうなのだろうか。

 値段もかなり安く設定されているので、短期間だけ使いたいときにもしかしたらいいかもしれない。だいたいこういう店の店主は昔ながらの人なので、ムチャクチャ不愛想か、とにかくいい人かのどちらか。後者であれば買いものついでにいろいろな話を伺って、ちゃっかりタイ語の勉強をしてもいいのかなと思ったりする。

購入時には必ず動作チェックをすること

 このようにタイで電化製品を買う場合は家電量販店、スーパーの家電売り場、町の電気屋がある。雑貨などもそうだが、今はネット通販も当たり前なので、家電量販店のサイトから、あるいはアマゾンのようなEコマースサイトから購入する。タイだと下記のサイトが人気だ。

LAZADA(ラサダ):https://www.lazada.co.th/

Shopee(ショッピー):https://shopee.co.th/

 いずれもクレジットカードの登録でも振り込みでも可能。配送サービスも充実して、タイでも当たり前の買いもの方法になった。

 ただ、電化製品などはこのネット通販ではできないけれども、家電量販店やスーパー、町の電気屋では当たり前にする儀式がある。それは『購入前に動作チェックをすること』である。ボクにはこれが当たり前すぎて、先日東京・秋葉原の量販店で買いものをした際にチェックを要求してしまった。当然、断られた。

 よくよく考えてみるとこの動作チェックは合理的だと思う。先述の量販店では在庫を確認してもらい、それを受け取って会計する。在庫が倉庫から出てきて店員からこちらに渡されるときに箱を開けて、コンセントを繋いでちゃんと動くかどうかを見る。自分で見るというより、当たり前のように店員が箱を開け、動くところを見せてくれる。

もし不良であれば別の在庫を持ってきて確認するわけだが、いずれにしたって不良品はメーカーに返却される。誰が受け取ったって、結局不良品は不良品。ということは、店員と客で動くか確認し、動いたら売る・買うとすれば、結果的に不良品のクレームや交換、修理などの手間がかからなくなる。これは頭のいいやり方だが、日本では量販店の店員から「開けたら売りものにならなくなるので」と断られた。不良品を売る方がよほどよくないわけで、タイのこのやり方が絶対にいい。

 そういう点ではタイは商品への保証がしっかりしている。中国やタイの謎メーカーの技術力が低くて信用できない、というのがたぶんスタート地点なのだが、逆にいえば日本の有名ブランドならまず大丈夫だし、とにかく壊れれば1年間は交換に応じてくれるのでありがたい。

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