タイで就職せずに長期滞在
タイで就職する場合には、Bビザという就労ビザを取得し、ワークパーミットを取得することができます。ビザの取得やワークパーミットの取得、ビザ更新の煩わしさは残るにしても、技術的には可能です。
ところが、ノマドワーカーや投資家など、タイで就労せずに、いわば自営業としてタイで生活したい場合は、事情が異なります。該当するビザは観光ビザとなり、60日の滞在とタイ国内での期限延長手続きにより30日の延長で合計90日の滞在が認められます。しかし、この観光ビザを繰り返し申請しても却下されるケースが増えているのです。その理由は2014年にタイで成立した法律によって外国人の不法就労が疑わしき長期滞在が排除される状況があるからです。
ノマドワーカーや投資家などが収入は十分にあり、タイでの不法就労の意図が全くないようなケースでも、長期滞在は難しくなってきているのです。
タイ移住を実現する最強のビザ
そうした人々に人気なのが、国営のタイ長期滞在プログラム『タイランドエリート』です。
タイランドエリートは2003年にスタートした、外国人の長期滞在を認め、サポートするためのプログラムです。
その運営はタイ国政府観光庁直営の国営企業タイランドプリビレージカード株式会社です。
タイランドエリートビザ
タイランドエリートのメンバーになると、タイランドエリートビザを受給することができます。
タイランドエリートビザは特別なビザ
タイのビザはタイ国大使館では申請できません。
通常大使館で申請できるビザとは全く違う法律に基づいて作られたタイランドエリートビザは、長期滞在プログラム「タイランドエリート」のメンバーだけに発給される特別なビザなのです。
通常のビザとの違い
タイで就職し、はたらく場合は就労ビザ(B-ビザ)を取得し、ワークパーミットを取得してタイに滞在します。
しかし、タイで就労しない場合は、長期滞在をするためのビザはないのが現状です。
観光ビザとタイランドエリートビザの違いを比べてみましょう。
観光ビザ | タイランドエリートビザ | |
---|---|---|
ビザ種類 | シングルビザ | マルチプルエントリービザ |
ビザ期限 | 60日 | 5年 |
滞在許可 | 60日 | 1年(滞在延長も可能) |
入国回数 | 1回 | 制限なし |
このように、タイランドエリートビザはタイに長期滞在を可能にするビザなのです。